「次は桜の咲くころにできたらいいなぁ」とお知らせしたとおり、お花見にぴったりの日曜に開催できました。
ゆるゆる〜っとワークショップ、それから当事者研究のライブでした。
イスよりも床に座ったほうが、気軽に話ができるのでしょうか。お茶を飲みながら、リラックスした雰囲気の3時間でした。
苦労の専門分野 〜みんなが何かの専門家〜
ゆるゆるワークショップのテーマは、苦労の専門分野です。
これまでに自分が苦労してきたことを、貴重な経験として捉えなおしてみよう、というワークです。
だれにとっても、生きるうえで苦労することはあるでしょうし、そんな自分の苦労を、一番近くで見てきたのは他でもない自分自身です。そういう意味では、だれもが自分の苦労の専門家であるといえます。
ただ、初対面の人もいる中で、すぐに苦労を書いて語ってみてくださいというのはすこし難しいかな、とも思っていました。
けれど、始めてみると、初めて参加される方も自然とうちとけて、ご自身の苦労について書いて語っていただけました。
他の人の話を聞きながら、ひらめいたことを更に書き加える方もいたり、「今日は自分も話すことになるとは思っていなかったんだけど…」と言いながら、自分の専門分野について語ってくださった方もいました。
お互いのことを話して、知ることができて、それだけでも満足でしたし、ライブ当事者研究に向けて場があたたまった時間でした。
ライブ当事者研究
Aさんからのテーマは、「発達障害と生きづらい人生」についてでした。
いまの自己病名は「グレーな臆病うさぎぐでたまタイプ」だそうです。
これまでは超全力疾走な生きかたをしてきて、仕事やプライベートで苦労を重ねてきたそうです。その後は「ぐでたま」のようになって充電をしていましたが、最近また色々なところで相談をしたり情報を集めたり、再び動き始めているということでした。
「無理しない生き方を目指したい」「白黒思考からグレーゾーンへモデルチェンジしている」ということで、そんなAさんのがんばりに、仲間からも応援や共感の声が寄せられていました。
Bさんからは、最近別れた彼女のことについてのテーマでした。
彼女の言葉に黙ってしまう自分がいたり、怒りの感情を否定してしまってうまく表現できないということでした。
「理解し合える関係を築けるようになりたい」「感情をうまく伝えられるようになりたい」というBさんに、さまざまな意見が集まりました。
男性からの自分なりの伝え方のアイディアも出ましたが、その後、女性たちの話し合いが大いに盛り上がる場面もありました。「怒りをそのままぶつけられるのは怖い」「黙られると分からないので、何か言葉にしてもらえると嬉しい」といった女性からの言葉に、Bさんだけでなく他の男性参加者たちも聞き入っていました。
時間の都合で、扱いきれなかったテーマもありましたが、涙あり笑いありの、豊かな研究会となりました。
次回は5月22日(日)を予定しています。またのご参加をお待ちしております。